世界の Linux ディストリビューションを探す上でよく確認するサイトがあります。
その名が Distrowatch.com と言われる Webサイトです。
日本語に対応しており、ページ右横にページヒットランキングが存在します。
Wikipedia では、2019年までのページヒットランキング上位5つの Linux ディストリビューションが紹介されているので、今回、2020年から2022年の Distrowatch.com 年間ページヒットランキングを見ていこうと存じます。
2020年 Distrowatch.com 年間ページヒットランキング
では早速、本題に入ります。
2020年 Distrowatch.com 年間ページヒットランキングで上位5つにランクインした Linux ディストリビューションは、下記のとおり。
No.1:MX Linux
No.2:Manjaro Linux
No.3:Linux Mint
No.4:Ubuntu
No.5:Pop!_OS
2021年 Distrowatch.com 年間ページヒットランキング
つぎは、2021年 Distrowatch.com 年間ページヒットランキングです。
2021年 Distrowatch.com 年間ページヒットランキングで上位5つにランクインした Linux ディストリビューションは、下記のとおり。
No.1:MX Linux
No.2:EndeavourOS
No.3:Manjaro Linux
No.4:Linux Mint
No.5:Pop!_OS
No.2:EndeavourOS
No.3:Manjaro Linux
No.4:Linux Mint
No.5:Pop!_OS
2022年 Distrowatch.com 年間ページヒットランキング
さいごは、昨年 2022年の Distrowatch.com 年間ページヒットランキングです。
2022年 Distrowatch.com 年間ページヒットランキングで上位5つにランクインした Linux ディストリビューションは、下記のとおり。
No.1:MX Linux
No.2:EndeavourOS
No.3:Linux Mint
No.4:Manjaro Linux
No.5:Pop!_OS
2020年から2022年までの Distrowatch.com 年間ページヒットランキングを見て分かる事実
2020年から2022年までの Distrowatch.com 年間ページヒットランキングを見てみると、MX Linux が根深い不動の人気を誇っていることに気づきます。
MX Linux は、Debian や antiX をベースに開発されている、Linux ディストリビューションです。Debian をベースにしているので、アプリのインストールや全体のアップデートをする際に使用するパッケージマネージャー、apt を使用することができます。
2020年 Distrowatch.com 年間ページヒットランキングで2位にランクインし、そこから段々とランクダウンが続く Manjaro Linux は、Arch Linux をベースに開発されている、Linux ディストリビューション。使用するパッケージマネージャーが Pacman のため、Debian をベースに開発されている Linux ディストリビューションの多くで使用できる apt と全く異なることから、使用するユーザーによっては顕著に好き嫌いが大きく分かれる Linux ディストリビューションであると分かります。
Manjaro Linux に代わって Distrowatch.com 年間ページヒットランキングで2位にランクインを維持する EndeavourOS は、Manjaro Linux と同じ Arch Linux を採用していますが、Manjaro Linux に飽きたユーザーは、2021年から Manjaro Linux から EndeavourOS への移行がしばらく続いていると、Distrowatch.com 年間ページヒットランキングからよく分かります。
Distrowatch.com 年間ページヒットランキングの中から未体験の Linux ディストリビューションを使ってみては?【さいごに】
今回は、2020年から2022年の Distrowatch.com 年間ページヒットランキングを一緒に見てきましたが、この Distrowatch.com 年間ページヒットランキングは、非常に面白く、世界の Linux ディストリビューションを追うにはもってこいのページヒットランキングです。
実際に編集長もこのページヒットランキングを参考に未体験の Linux ディストリビューションを手持ちの Linux ディストリビューション搭載マシンの中にある、仮想環境を構築できるソフトウェアにインストールし、具体的にどんな特徴をもった Linux ディストリビューションなのかを独自調査しています。
ただ、Distrowatch.com ページヒットランキングの信憑性・信頼性については、賛否両論です。Distrowatch.com ページヒットランキングを不服として、著名 Linux ディストリビューション元が運営する Distrowatch.com を相手に非難したことがあると Wikipedia に記されています。そのため、あくまでも参考として見ることが個々のユーザーごとで求められます。
しかし、古くから Linux ディストリビューションやフリーソフトウェアの今を追い続ける Webサイトであることから、そこから得られる情報は、かなり貴重であり、新たな Linux ディストリビューションの出会いにつながるきっかけとなります。
実際に Distrowatch.com を利用するかどうかは、個々の選択の自由に委ねられるため、厳しい目で Distrowatch.com を利用するのではなく、やさしい目で Distrowatch.com を活用してもらえばと思います。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました ('ω')ノ