東芝は21日、情報の盗み見を防ぐ次世代技術「量子暗号通信」を2020年度に事業化すると 共同通信社 が報じた。
それによると、日本企業による事業化は初めての試みとして、まず、米国市場で金融業界向けに、秘匿性の高いデータを安全に送受信できるシステムの提供を目指すと東芝が話している。
量子暗号とは、情報を暗号化した上で、解読に必要な「鍵」を素粒子の一つである光の粒に乗せて送受信する次世代技術の一つ。仮に第三者が盗み見ようとすると光子の状態が変化して、鍵として使えなくなるメリットがある。
他の日本企業の動きとして、量子暗号プロトコルの一種の一つで、2007年度の三菱電機がBB84についての発表を行っており、今後、三菱電機の動きも注目される。