Qualcomm , MediaTek 離れが大手IT企業でブーム? 独自SoC 搭載デバイスが2022年の主力になりそう

2021年8月3日火曜日

Android Apple ARM Google iOS MediaTek Microsoft Qualcomm Samsung SoC レポート

 


こんばんは。

Google が現地時間2日、自社開発の独自SoC Google Tensor を搭載した Android スマートフォン Google Pixel6 シリーズの詳細を公開し、今一番ホッな最新スマートフォンです。

これで大きなスマートフォンシェアを誇るIT企業が着々と独自SoCの開発が一層、加速すると思われます。

今回はそんな 独自SoC を中心にお伝えしようと存じます。





グローバル企業で加速する、自社開発の独自SoC



2007年の Apple iPhone シリーズの登場から14年経過し、今やスマートフォンの世界は、自社開発の独自SoCを搭載したスマートフォンが数多く出回っています。

現行で販売されているスマートフォンで自社開発の独自SoCを搭載したメーカーは下記のとおり。


・Apple:Apple Aシリーズ , Apple Mシリーズ
・Samsung:Samsung Exynosシリーズ
・Huawei:Huawei Kirinシリーズ
・Microsoft:Microsoft SQシリーズ
・Google:Google Tensor シリーズ



こうしてみると、北米地域に本部・本社を構えるIT企業がこぞって独自SoCを開発し、パソコン , スマートフォン , タブレットなどで採用されていますね。


ノートンストア


Qualcomm , MediaTek にとって、新たな脅威で危機的状況に?



しかし、これらの自社開発の独自SoCをつくって、自社開発のスマートフォンで販売してしまうと、半導体製造元である Qualcomm , MediaTek の2社にとって、大きな経営上の脅威と捉えてもおかしくありません。

実際、Google が独自SoCを搭載したスマートフォンが公開されると、Qualcommの株価が下落したとの報道があるぐらいです。




ただ、これらの自社開発の独自SoCの多くは、ARMプロセッサと言われている半導体を採用していることから、一部のスマートフォンアプリが動作しないことも少なからずあり得るため、まだ Qualcomm , MediaTek は大丈夫かと推測しています。


ビックカメラ.com


先の未来として、Qualcomm , MediaTek の動向を注視すべき?



Qualcomm , MediaTek にとって貴重なスマートフォン向けSoC開発がここから先、減速傾向が強くなる一方、両社はまだ生き残れる道が残されています。

Qualcomm は完全ワイヤレスイヤホンの技術に Qualcomm QCCシリーズを展開しており、さらにスマートウォッチに Qualcomm Snapdragon Wear シリーズも展開しています。
もっと深掘りすると、ARMプロセッサ向けに開発されたOSであれば、主にノートパソコン市場で生き残る道があり、Qualcomm はおそらくまだ大丈夫です。

ですが、MediaTek の場合、新興国向けのスマートフォン市場に Qualcomm より MediaTek 製SoC を採用したスマートフォンが大きくシェアを誇っていることから、数年の間であれば大丈夫です。しかし、パソコン用途であれば、ChromeBookしか見かけたことがないため、MediaTek製SoC搭載 Windows PC の登場はまだ遠い先の未来のため、少し不安要素があるので、しばらく安泰で居続けるには、他の分野にMediaTek製SoCを採用した、IoTデバイスをつくるしかないです。


楽天市場


自社開発の独自SoCブームにARM社がいないと厳しい??



この頃の自社開発の独自SoCの多くがARM社製SoCに頼っているものが数多くあります。ARM社は現在、NVIDIA傘下ですが、それ以前は日本の Softbank グループ傘下でした。

このARM社製SoC は過去にサードパーティーとして自社開発の独自SoCをつくっているIT企業に供給されており、今後、ARM社の存在が一層、年々増していく可能性が大いにあります。

つまり、自社開発の独自SoCには、ARM社の SoC がないと作れません。

しかし、独自SoCをつくっているIT企業がグループ会社にそれらの半導体をつくる会社をつくってしまえば、ARM社の存在意義も問われるため、今後、ARM社の動きも注視しても良いと思います。


パソコン工房


さいごに



今回の Google Pixel6 シリーズにGoogle独自SoCが採用されたことでより一層、半導体製造の競争が一気に加速すると見られますが、昨今の半導体不足の影響が忍び込んできているため、ここから先の動向をよく確認すると良いです。

さらに、昨今の米中貿易摩擦の影響で中国が半導体の国産化を推進していることから、グローバル展開するIT企業 , ITベンチャーにとって、中国 , アメリカ , ヨーロッパ , 東アジアの半導体製造が世界中のITで大きな注目の的になることから、日本でもし、半導体の国産化が成功すれば、日本のものづくり産業が新たな風を吹き、より良いものづくりが一層進むと見られます。

Google は台湾に専用キャンパスを設置していることから、今回の独自SoC搭載の話が出てきたと思います。Microsoft , Apple , Samsung もそうでしょう。

ただ、スマートフォン市場で年々存在感を増す中国企業が中国で開発された、国内産 SoC を採用し、世界中に販路を拡大すれば、新たな競争の火種となるのは、間違いありません。

そのため、独自SoCを開発すると同時に、インターネット上の個人情報 , プライバシー保護の観点から、それぞれの企業が半導体にどんなセキュリティ対策をしていくかによって、私たち消費者がIoTを買う上で一番注視するキーワードになるかと考えられます。


さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!('ω')ノ








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