そんな中、中国版ニコニコ動画と言われている『ビリビリ動画』が市場予想を大きく上回る増収を記録したと 36kr.jp が報じ、変わりゆく時代の変化で中華圏の動画投稿サービスが大きな節目を迎えています。
TikTok グローバルCEO が辞任。。。 TikTokの複数の法人の買収にあの Walmart が参戦
米中摩擦の渦に巻き込まれた ショートビデオプラットフォームの TikTok は現地時間の27日、Disney+ の立ち上げに大きく貢献したウォルトディズニーの元幹部で TikTok グローバルCEO ケビン・メイヤー氏が辞任した。
ケビン・メイヤー氏はTikTokで働く社員に宛てた書簡の中で、『過去数週間にわたりマクロ環境が激変し、企業構造の変化が予期される中、自身の職務も影響を受けることについて深く考えた末、辞職を決めた』とはなし、今回のグローバルCEOの辞任について語っている。
TikTok はケビン・メイヤー氏の辞任に伴い、後任として TikTok アメリカ法人のバネッサ・パパスGM がTikTok グローバル暫定CEO に就任し、激しい環境でのTikTokの重い舵取りをする方向で進んでいます。
その他のTikTokの動きとして、日本時間の28日付けの ITMedia NEWS の記事で TikTokの複数の法人の買収に世界最大のスーパーマーケットチェーンの Walmart (=ウォルマート) がMicrosoftと提携し、TikTokの複数の法人の買収競争に参戦したと報じています。
Walmart は日本のスーパーマーケットチェーン SEIYU (=西友) ブランドを展開している小売業を得意とするアメリカの大企業だが、全く異なる業種からのTikTokの買収競争に参戦してきたのはとても意外です。
ビリビリ動画 市場予想上回る増収を記録
中国版ニコニコ動画を運営する『ビリビリ動画』は現地時間の26日、2020年第2四半期の財務報告書を公表。同四半期の総売上高は前年同期比70%増の26億1800万元(約403億円)に達し、市場予想の25億5500万元(約390億円)を上回ったと 36kr.jp が説明している。
日本の場合、ニコニコ動画やYouTubeが牽引しているが、中国などの中華圏の場合、ニコニコ動画よりもビリビリ動画の方がシェア率が高く、日本のニコニコ動画を運営するドワンゴはアメリカのナスダック市場に上場せず、日本の東証一部上場企業としての地位があるものの、ビリビリ動画はその上のアメリカのハイテク銘柄が揃う ナスダック市場に上場している中国のグローバル企業の一つです。
今回のビリビリ動画の2020年第2四半期の財務報告書を確認すると、ビリビリ動画で大きく増収したのは、ライブストリーミングと付加価値サービス。
ビリビリ動画のライブストリーミングと付加価値サービスの収益は153%増の8億2500万元(約120億7000万円)と中華圏などでのビリビリ動画のライブ配信のプラットフォームを活用したライブ配信が盛んに行われ、ビリビリ動画の大幅な収益UPに貢献していることが分かる。
ビリビリ動画の広告収益は108%増の3億4900万元(約53億7000万円)とこちらも大幅に収益UPもしており、その他のビリビリ動画のコア事業の収益の柱である『モバイルゲーム』『Eコマース』は僅かながらの収益UPになっており、これらの2つの柱よりも、ライブ配信・付加価値サービス・広告・動画投稿が今後のビリビリ動画の成長に大きく関わってくる部分だと思われる。
こうしてくると、利用頻度が減少傾向を向かっている 本家ニコニコ動画も黙っていられないかもしれません。